クールな彼の甘い素顔




「どうしてそう思うの?」



店長はパソコンに向けていた体をわたしに向けた。



「えっと...、

...三上くんって、あんまり愛想がないから、接客には向いてないと思うんです。

キッチンにはほかに明るい人たくさんいるし、三上くんじゃなくてもいいんじゃないでしょうか...」



ほんとうはこんなこと言いたくない。



こんなの本心じゃない。



だけど、三上くんをホールに出さないようにする理由はしいていうならこれくらいしか思いつかない。



店長は「そっかそっか...」とつぶやいて。



「わかった。今日僕は三上くんの接客ちゃんと見てないから、次に判断させてもらうね。

今日は夏井さんに指導係押し付けちゃってわるかったね」



「いえ...とんでもないです」



指導らしい指導なんて、ひとつもしてなくて、胸がチクリと痛む。


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