クールな彼の甘い素顔




「真緒さん!?」



智也くんは振り返り、わたしの姿に目を丸くする。



「どうしたんですかっ?」



「はあ...はあ、

これ!ケータイ忘れてたよ?」



「はいっ!」と手渡すと、「ああ!」と大きな声をあげる彼。



「そういやロッカーに置いた記憶あります!!

真緒さん、わざわざ届けてくれたんですか!?

ありがとうございます!!」



「いえいえ!」



智也くんは申し訳なさそうに頭をペコリと下げて嬉しそうにニコッと笑った。



そんな彼はなんだか子犬みたい。



二個年下だし、彼は先月高校生になったばかりでまだ幼くて、まるで“弟”ができたよう。



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