終点は異世界でした。
これは、まずいのではないか?
迷い込んできただけの人間に、宿まで提供して汽車にも乗せて、おまけに花を買うなど。
お金を返せるのなら全然いいのだが、残念ながらこちらの世界のお金は持ち合わせていない。
「アルス、その、お金って……」
「ん?大丈夫だよ、気を使わなくても。俺働いてる身だし。こんな体験もできないんだからさ、少しぐらいお金使わせてよ」
ごめんなさい、とその言葉が喉につっかえるがごくりと飲み込んだ。
気を使わせてはいけない、ここは別の言葉がふさわしい。
「その……ありがとうございます」
「うん。俺もそう言ってもらえて嬉しい」
そうこうしてるとお姉さんが先程の花をラッピングして……って、あれ?