冷たい部長の甘い素顔

お肉、何にしようかなぁ?

「これ、うまいな。」

将軍さんは、野菜の肉巻きを食べながら言った。

「良かった。
お弁当ももしリクエストがあったら、言って
くださいね。」

「ああ。
でも、爽の料理はおいしいから、毎日、
開けてみてのお楽しみでも、いいかな。」

将軍さんが笑う。

「ふふっ
そんなに褒めても何も出ませんよ。」

「別にほんとの事しか言ってないから。」

嬉しい…
将軍さんに褒められるだけで、こんなに舞い上がるなんて、私って単純だなぁ…

私たちは、周りの目を気にせず、堂々と食事を終えた。

休憩時間は恋人だけど、席に戻れば、上司と部下。

きっちり けじめをつけて、午後の仕事に取り掛かる。

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