冷たい部長の甘い素顔
キーボードをカタカタ叩きながら、真由が声を潜めて話しかけてくる。
「ほんとに部長、笑うんだね。
昼休み、爽と笑っててびっくりした。」
「最初から言ってるじゃん。
部長、怖くないよって。
むしろ、誰よりも優しいと思うよ。」
「はいはい、ごちそうさまでした。」
あ…
惚気だと思われた?
呆れられたかな?
私は仕事に集中した。
・:*:・:・:・:*:・
14時
・:*:・:・:・:*:・
「園部!」
部長に呼ばれた。
「この資料、売り上げ順になってるよな?」
「はい。」