冷たい部長の甘い素顔
「抜け出して来た。」
「は!?
何やってるの!!
早く戻りなさいよ。」
「俺、爽とやり直したい。」
「は!?
バカじゃないの?
今日、結婚式でしょ?
子供もいるんでしょ?」
「結婚式だけど、爽の事、諦めきれない。
子供は、先月、流産したんだ。
だから、もういない。
爽、やり直そう?」
「無理に決まってるでしょ?
だいたい、流産したって、一生彼女と生きて
行こうと思った人でしょ?
ふざけないでよ。」
「向こうの親に責任とれって押し切られた
だけで、俺が愛してたのは爽だけだ。」
「いい加減にして!」
その時、私の肩に将軍さんの手が置かれた。
「爽、落ち着け。
公衆の面前だぞ。」