LOVE DAYS

「どうしたの?」


恐る恐るカイトくんに声を掛ける。

その隣の芹奈ちゃんの顔も強張ってた。


「違う。アイツのいつもの射型じゃない。射型が崩れてる。あれじゃ、腕を払う――…」

「晴馬っ、ダメッ、」


芹奈ちゃんの声が辺りを響かせ瞬間、パァンッと乾いた音が走った。

その一瞬の出来事だった。


「外した…」


カイトくんの声で辺りが騒めき始める。

前代未聞と言った感じに周りの雑音の声が大きくなる。


「えぇっ、藤堂くん一発目から外したよ」

「信じらんない。何が違ったの?」

「分かんない。いつもと同じだったと思うけど」

「藤堂君が一発目から外すなんて」

「さっきのって、おもいっきり腕払ったよね?」

「うわっ、痛そう…」


聞こえてくる周りの声。

全然、分からないあたしにでもそのヤバさを実感させらる。


見つめる晴馬君の姿はその場で俯き――…


「おい萌っ、何があった?晴馬は何をしてきた?」


血相をかいたカイトくんがあたしに向かって声を上げる。

ここから見える晴馬君は腕を擦ってて――…もう一度、射型をとる。

まさか、さっきので腕を。


「萌っ、聞いてんのか?何があった?あのまま行くと百射なんて無理だ。体力どころか腕ももたないっ、」

「ごめんなさい。ごめんなさい。あたしの所為だ、ごめんなさい。晴馬君、あたしを助ける前に喧嘩した。背中、蹴られて顔も腕も――…ごめんなさい」


ただ謝るしかなかった。

あたしの責任で、こんな重大な事になるとは思ってもなかった。


「だからか。腕を痛めてる。だからその腕を庇ってる所為で射型が崩れてる」

「あたしの所為なの。あたしがっ、あたしがっ、あたしの所為でっ、」

「萌。ちょっと落ち着こう。ね、萌?」


芹奈ちゃんが背中を擦る。

ゆっくりと何度も撫ぜる。

乱れてた呼吸が、芹奈ちゃんの撫ぜる速度で少しづつ呼吸のタイミングが合っていく。


もう見れない――…




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