姉さんの先輩は狼男 孝の苦労事件簿③



彼女は掌を合わせたかと思うと、

次の瞬間には勢い良く放した。
 

――ボッ!
 

一瞬だけ、拳大ほどの炎が舞い上がった。


「すごーい!」

「どうなってるのーっ?」

「えへへーん、内緒でーす!」

「お客様ーっ!ここは禁煙ですーっ!」

「すいませーん!」
 
皆、無邪気に笑っていた。
 
しかし一方で小夜子は、

胃のあたりにプレッシャーが圧し掛かって来たのを感じた。



< 134 / 317 >

この作品をシェア

pagetop