姉さんの先輩は狼男 孝の苦労事件簿③



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『テミス』では、傷の早期の治癒や肉体強化の目的で、


特別な『薬』を治療や訓練に使うらしい。


今回、晴れて『テミス』に訪れた俺も、その対象となった。


「まあ、明日には歩けるようになってると思うよ」
 


鬼山が帰った後、ほとんど入れ違いのように入ってきた白衣の男――佐々木先生が言った。
 


若者と中年の間くらいに見える人だったが、実際は若づくりなのか老け顔なのかよく分からない。


そして、彼の目は糸のように細く、開いてないのではないかと疑ってると、


佐々木先生はさらりと言った。


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