姉さんの先輩は狼男 孝の苦労事件簿③
話はこうだ。
俺はあの時、真正面から彼女の返り血を浴びてしまった。
幸いウィルス感染は無かったものの、
完全に傷口から、他人の血が入ってしまった事になる。
でも、ここで問題とされているのは、
一般的に不適合な血液が体内に侵入して固まったとかそういう事じゃなくて、
……妖怪ならではのものだった。
――呪い。
消えない火傷……。
しかも俺の火傷は、タタリガミに呪われたアシタカのように、
今後も徐々に広がって行くものらしい。
もちろん治療しているから、火傷自体の深さは見た目ほどではない。
だけど……治らない、らしい。
たぶん、一生……。