姉さんの先輩は狼男 孝の苦労事件簿③
 


咄嗟に豊丸が俺の口を塞いだが、もう遅かった。
 
厨房の空気が、一瞬で凍り付いた。
 
店長は、俺の顔をラオウフェイスでじっと見つめたまま、

指をボキボキと鳴らし始めた。

(まさかこれ、禁句……!?)
 
口は災いのもと。
 
この時ほど、強く反省した事は無かった。

(殺られる……)
 
店長の体がゆらりと揺れた瞬間、

俺はびくりとなって、目を瞑った。



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