姉さんの先輩は狼男 孝の苦労事件簿③
しかし、数秒経っても何も起こらない。
恐る恐る目を開けると、店長がいなくなっていた。
(はっ……もしかして、正面からいなくなったら背後に回ってて、
振り向いたらもう遅いってパターン……!?)
俺は後ろを振り向いた。
だが、後ろにいたのは店長じゃなくて、さっき俺の肩を叩いた人だ。
あれ、おかしいな……。
俺が挙動不審にきょろきょろしていると、
店長が何かを抱えて戻って来た。
(ああっ、この隙に逃げれば良かったかも……!)