白衣の王子様の恋愛感 【番外編12月7日up】

合コンに行くと決めた日

9章 98ページより少し前のお話です。

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「もう、むりやり結婚でもしないと諦めきれないかも・・・。」


「いろいろ、ツッコミどころがある発言だね・・・。」


同期で、気の合う仲間の1人である桧山武人(ひやま たけと)が私を見て言った。


急に帰りに飲もう!と同期で中の良い岡田 瑛莉(おかだ えり)に誘われて、会社近くのいつもの居酒屋に連れてこられたのは、定時を過ぎて1時間くらいした後だった。

こんなことなら、ロッカーでボーとしていないで、さっさと帰ればよかった・・・。


しばらくすれば、桧山をはじめとした同期が6人も集ってきた。

そこからダラダラと飲み始めちゃったのが悪かった。


アルコールが仕事で疲れたガサガサの心に緩みをもたせたから、本心が口をついて出たのかな。

ゆう君から、指輪をもらった。

それが、ママたちの誤解を生み、ママに、ゆう君の幸せを考えろ、と言われた。

ゆう君を慕う気持ちを持つ私の事を傷つけないために、ゆう君が結婚もしないで一人でいるというのなら、この気持ちにケリをつけなければ、いけない。

これ以上、ゆう君に迷惑をかけてはいけない。


それに、望みのない未来を貫くほど、私には一人で生きていく能力も精神力も経済力も覚悟もない。

となれば、適当な相手との結婚しか方法はない。

意外と一生1人でいるより楽しいかもしれない。


でも、彼氏など今までいなかったのだから、これからだってできる可能性は薄いよね。




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