白衣の王子様の恋愛感 【番外編12月7日up】
「ゆう君・・・・・・早く言ってくれたらよかったのに。そうしたら、合コンだって行かなかったのに・・・。」

「あっ!男と出かけるって言ってたよな?・・・断るんだろ?」

急にゆう君の胸から引き離されて、びっくりした顔でゆう君を見つめ返すが、内容が気まずくてすぐに目をそらした。

「・・・もちろん、断るよ。でも、会社の人の紹介だから、そっちに話してから・・・。」

「・・・いつ、会う予定だった?」

さっきと違う低い声にビビる。

「え?・・・明後日。」



「明後日ってクリスマス・イブじゃん。お前、食われに行く気か!」



本当に怒った時しか言われない、”お前”がでちゃいましたか・・・。

でも、食われるとか、そんな人じゃ無かったよ。

草食的な雰囲気の人だったよ。

お付き合い初心者の私に会社の人が紹介してくれた、すごく穏やかな人。

「食われるだなんて!!・・・ただのお出かけだったんだよ。」



「・・・よーし!そんなに食われたいのなら、遠慮無く、オレが食うよ。明日、伊知子さんたちに許可貰うから、クリスマス・イブは泊まりの用意して待て。・・・ホテルの予約するから、今日はもう自分の部屋にもどって。はい、おやすみ。」



立たされて、背中を押され、なんだか、急にそっけなく部屋を出されてしまった・・・。

ゆう君・・・私を食うんですか?

私、食われるのかな?

急な大人の展開に・・・鼻血でそう。



あっと、鼻血だして、喜んでる場合じゃなかった。

会社の人と草食さんに、お断りのメッセージ出さなきゃ!

いそいそと私も自分の部屋に足取り軽く帰った。



実はその時、ゆう君はムクムクと沸き起こる身体的な反応と、理性との狭間で葛藤していたのだった。
私は、そのことに、これっぽちも気付かなかった。







番外編  いつから好き? <end>

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