白衣の王子様の恋愛感 【番外編12月7日up】
蓋をあけてみれば、学校のカリキュラムが終わった日から、毎日、寮ではお別れ会をやっている。
昨日も参加したんだから、今日はいかなくてもいいよね?
そう自分に言い聞かせる。
だって、今日はゆう君と2人だけのクリスマス会を約束した日。
途中で食事の材料を、マーケットで買い物しながらゆう君の家へと向った。
最後の料理、少しだけでも褒めて欲しくて、調べに調べたレシピ。
「すごい」て言ってくれるかな?
ゆう君の部屋は、いつもあまり汚れていない。
それでも、ここへきた時は必ず掃除をする。
洗濯物も最初は嫌がっていたゆう君も、今は、普通に任せてくれるようになった。
私の躾の賜物!
その掃除も洗濯も今日で最後・・・。
ここに置いてもらっていた、私の服や化粧品などをバッグに詰める。
少ない量なので、あっという間に終わるのが悲しい。
気を取り直して料理を進めると、意外と良い出来に仕上がったから、気分が少し上昇!
大体の料理ができた頃、ゆう君の帰ってくる車の音が聞こえた。
「おかえりなさい!」
玄関ドアまで迎えに行くと、ゆう君は鼻をくんくんさせた。
「ただいま・・・すげーいい匂い。」
そんな事を言われると、すごく嬉しい。
私だけにくれる「ただいま」も。
私が作った料理が、いい匂いだって言うのも。
お風呂にする?
ご飯にする?
それとも・・・?
「一応、クリスマス・パーティーだからご馳走を作ってたんだ。」
「もう、できてる?」
「うん!だいたいね。」
「オレ、昼も忙しくて食べてないんだよ・・・。」
「・・・じゃあ、少し早いけど、始めちゃう?」
・・・なんだ、ご飯にするのね。
時計を見れば15時を少し過ぎたところだった。
「じゃあ、すぐにシャワー浴びてくる。」
あ・・・お風呂だった。
それとも、わ・た・し?なわけないか。。。
ゆう君がシャワーを浴びている間に料理の仕上げをしてテーブルに並べた。
夜は寮に帰る予定。
ゆう君が送ってくれると言ってたから、ワインでカンパイしたいけど、運転ができなくなるもんね。
雰囲気無いけど、仕方が無いよね。