白衣の王子様の恋愛感 【番外編12月7日up】
「ゆう君の帰り・・・日本で待ってるね!・・・ご飯、ちゃんと食べてね!身体に気をつけ『ノリ・・・』」

私の話を遮るようにゆう君が名前を呼ぶ。

でも、私の名前を言ったきり、静かになっちゃった。

それでも、何かを言わなくちゃいけない、と思っているゆう君の気配を感じる。

この雰囲気は苦手だな。




「・・・もう、私が先に日本にかえっちゃったから寂しくなったのかな?大丈夫だよ!ゆう君だってもう少しで帰ってこれるんでしょ?我慢だよ!泣かないでね。」



『オレが?クス・・・ノリ、ありがとう。』





珍しく小さく笑うゆう君。

それでいい。

何も言わなくていい。

何も無かった事に私がするから、ゆうくんも2人の間に起こったあの夜の事は知らんフリしてほしい。

そうしたら、今まで通りの2人でいられる。

私はまだゆう君から・・・離れたくないの。

だから、もうしばらくだけでいいから、ゆう君も覚えていないフリをしてください。


もう少しだけ・・・。





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