年下御曹司は初恋の君を離さない
副社長呼びの許可を貰った、その週の土曜日のことだった。
その日は接待などもなく、私はもちろんだが、副社長も完全オフになった。
私は休日の接待には着いていくことはあまりないので、休日返上することは少ない。
だが、友紀ちゃんは副社長に就任してから、本当に忙しい毎日を送っている。それこそ、きちんとした休日を取れない日が多いかもしれない。
そんな中、彼にとって久しぶりの丸二日のオフだ。専属秘書の私としても、そして昔からの知り合いとしてても、キッチリ休んでほしいと願うばかりである。
「んー! よく寝たぁ」
副社長が入れ替わったことにより、ここ最近は激務が続いていた。
仕事のやり方などが変わったことはもちろんだが、取引先会社に挨拶に伺うことも多かった。
ようやく挨拶回りも終わりが近づいてきたので、こうして久しぶりの休暇を堪能することができそうだ。
友紀ちゃんもきっとのんびりしていることだろう。彼こそ新境地で、それも副社長という大変な役職に就いたことで気が休まるときはなかっただろう。
せっかくの休みだ。ぜひ、ゆっくりしてほしい。専属秘書としてはそう願うばかりだ。