年下御曹司は初恋の君を離さない
『本当は迎えに行きたいが、未来が困ると思って行くのは自粛するつもりだ。だから、必ず来る前には連絡をするように』
とんでもない追伸がやってきた。血の気が引き、青くなっていくのが自分でわかる。
私は慌てて藤司さんに返信メールを打ち始めた。
『行きます。必ず行きますし、連絡をしますから迎えに来るのだけは勘弁してください』
すぐさま送信すると、『了解』という短い返事が藤司さんからやってきた。
そのメールを確認して、私は安堵のせいか身体が一気に疲れを感じてしまう。
私の気持ちなど、藤司さんはわかっているはずだ。
私と藤司さんの仲を友紀ちゃんには知られたくないということは、先ほどまでの私の様子でわかっているはずである。
藤司さんが会社にやってきたら、間違いなく友紀ちゃんに私と藤司さんの仲を疑われてしまうだろう。
疑われるだけならまだしも、藤司さんが私のトラウマと深い関係がある人だとわかった瞬間、友紀ちゃんは何をしでかすかわからない。だからこそ、絶対に藤司さんとの関係を知られるわけにはいかないのだ。