年下御曹司は初恋の君を離さない
「今日のご飯、なんだろうね? 未来さん」
「ぅきゃあああ!」
「なに? そんな可愛い声で驚かなくたっていいのに」
「お、お、驚くわよ! どうしてこんなに近くにいるのよ!」
思わずプライベート仕様の自分が飛び出してきてしまい、慌てて口を押さえる。
だが、目の前の友紀ちゃんは嬉しそうに目を細めた。
「今はもう仕事は終わりましたよ? プライベート仕様でも問題ないでしょ?」
「そ、そうですけど」
「ほら、また秘書に戻った! 仕事はおしまい。帰ろうよ、未来さん」
キラキラした目をして首を傾げる友紀ちゃんは、文句なしに可愛らしい。
ここ最近はなぜかそれに大人の色気まで付け加えられたように感じて、心臓の音が忙しなく高鳴ってしまう。
ドキドキしていることを悟られないよう、私は彼から視線を逸らして聞いてみた。