混戦クルーズ! 造船王は求婚相手を逃さない
 マイケルのキャビンには、男三人が揃っていた。『青い不死鳥号』は、キャビンの居住性も配慮し、充分な広さをとっていたが、それでも、長身の男三人が集まると、窮屈このうえ無い。

「もう、黙って暗躍するのはやめてくれないか、お二方」

 アレンがマイケルとガブリエル、双方を交互に見ながら言った。

 それぞれベッドに座っているアレンとマイケル、ガブリエルは小さな円卓の横の椅子に座っている。車座のようなかっこうで、男三人で膝を突き合わせている状況だ。

「暗躍とは、不穏当だね」

 マイケルは、また、いつもの、軽重な物言いに戻っていた。しかし、一度見た弱みをアレンは忘れない。

「君が動いたのは、レディ・ジェネラルの為か?」

 アレンの言葉に、マイケルが表情を固くした。

「何故、そう思う?」

「簡単な事だ、僕だったらそうするから」

「バカな、じゃあ、君だって、縁談に反対しているって事にならないか?」

 言い切ってから、マイケルは即座に誘導尋問にのせられた事に気づいた。

「えーっと、なんだろう、これ、君ももう気づいているんじゃないのかい? 気づいていて、知らないふりをして、結局双方の利害が一致しないというのは、見ている方が正直辛いんだけど、あ、ちなみに、僕はイライザの事は妹としてしか見ていないので、その点誤解の無いように」

「そのわりに、随分いじめられたような気がするんだが……」

 ふてくされたようにガブリエルが言うと、すかさずアレンが言った。
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