セカンド·ワールド_
ーーー
ーーー

俺は解き終わった試験用紙を試験官に渡し採点を待つ

合格基準点を越えた時点で採点はストップするが、ミントさんは受験者の脳内探って採点したんだろうな……

「はい、合格。次の一・七五で今日は最後ですね。I棟の14番教室ね」

よしっ

「ありがとうございます」

教室を出ると何人かの生徒が居た

俺に気づいてコソコソと言いだす
「うわ、アイツじゃん。可哀想な"セルノ"」
「この試験受かっても誰も褒めてくれねーって寂しいねぇ」
「親が居ないんだったら生きてても誰にも利益無いよね」
「役にたってないもんなー」

キャハハハ

そいつらは笑った

俺はつい俯く

事実

誰も褒めてくれない
誰かの為だなんて考えたことない
その"誰か"が居ないんだから、誰の役にも立ってない

親も友達もいない

独りで、ずっとーー



「おい、止めろよ」



高い声の強い口調

見知らぬ少女が俺の前に立っていた

「親に縋ってるだけで自分の意思もねぇ奴が他人バカにすんなし、んな腐ったクソみたいなこと言うなら試験オール満点で通ってみろし、そういう機械的なことしか出来ねぇんだろ?ばーーーか」

馬鹿…って

少女は目の前の三人をボロクソに言った

「あぁ!?満点が馬鹿って、てめぇの脳みそおかしいんじゃない!?」
「えー?あんたら三人学力上位だったじゃん、余裕でしょ」

話噛み合ってないな…

「な、なんで知ってんだよ、きめぇな!!」

「はは、記憶力舐めんなし」

「もうどうでもいいわ!!行くぞてめぇら!!」

「おーとっとと散れし」

三人組は去っていった
< 22 / 30 >

この作品をシェア

pagetop