セカンド·ワールド_
俺達は正面玄関を出て帰路についた
「雨降ってるな」
「ですね」
あっ、お礼!!
「あのさ、さっき一・二五次試験の時、教室の場所教えてくれてありがとう、ございます」
ハヤテはあははと笑った
「どうして最後だけ敬語なのですか」
「そ、そういうハヤテだってずっと敬語じゃん」
「あー、今年は浪人生が多いと聞きまして、年上にタメ語を使うのは気が引けますから」
そ、そういう気遣いできるって…
性格もイケメンなんじゃ……
「大丈夫、俺八年生」
「え、そうなんだ、俺は一浪してるから
俺の方が年上だ」
えええ!!??
校内でイケメン君がいたら多少は噂になる
初受験だったら教室の場所だってきっちり把握はできていない
だけどこの人は一つ年上……
だからなのか…
「お、俺敬語使います…ハヤテさん…」
ハヤテさんはまた笑った
「なんで、いいよそのままで」
「で、でもっ」
「そっちの方が気が置けないでしょ」
ハヤテさんは微笑んだ
優しさが滲み出てる…
「は、じゃない、うん分かった」
雨の中、俺達は歩き出した