心の声は届かない。
そりゃいるわけがない。


わかっている事だけどいつも彼が座っていた私の机がガランとしてるように見えた。



その日のうちに私と彼が別れたことは噂になった。


「え、え、え、え?
別れちゃってたの?」


「あー、うん」


昼休みになって走ってくる幼馴染。


「なんで私に言ってくれなかったんだよー
割とショック!!!!」


「ごめんね」


「まぁ別にー
今日はいつもに増してクールだなとか思ったけどあんたなりに落ち込んでたわけね」


「伝わってなかった?やっぱり」


「あんたが喋らないのいつもの事だからね」


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