心の声は届かない。
「ま、話できそうになったらしてねー
でも早めにしてくれないと私が忘れちゃうからねー」


「はははっ、
幼馴染の悲しみ忘れないでよ」


「幼馴染されど他人だからねー」


「薄情者ー、
予習をいつも見せてあげてるというのに」


「それはありがたく思ってるってば」


お互いに干渉せず干渉されず


…だから待ってて欲しい。


幼馴染のあんたにでさえ話すことをためらうくらい私にとって一大事だったんだ。


彼と付き合えたことも彼と別れたことも。

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