瑛一が好き (スト漫のシナリオ)【青・短編】
涙が溢れる。
右手の痛み?、右手を労ってくれた感謝か?はたまた「告白すら拒絶」された失恋?
苦しい胸の内を共有してくれる人が居ないだけで「泣くな」と意識する私の意志に反して、ソレはぽたり、ぽたりと頬からこぼれ右手の傷の血と混ざる。
止血し、薄められる血を見る度に、彼の行為が友達へのモノかと私は苦しむ。

こうして意を決した「私の告白」は幕を閉じた。

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