ずっと貴方が怖かった





外に出ると高木くんのクルマを数人の厳つい族っぽい人達が囲んでた。



しゃがんで眺めている人、運転席を覗いてる人……触ったりとかはしてないけど、何だか怒った様子で点検してるふうだった。



ま、まさか、乱闘とか抗争とか起きるの?



怖がりの私は高木くんの背後に身を隠した。



「ねー、あんたの?このGTR?」



高木くんに気づいたスキンヘッドにタトゥーを彫ってる眉無しの怖そうな人が怒鳴るように声をかけた。



高木くん……絡まれるよ、ヤバイよ。相手、人数多いよ。





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