朧咲夜4-朧なはなの咲いた夜-【完】
「い、いやいや! お二人の仲良しに比べたら! まだまだでしょう! さっきも、流夜くんが斎月の頭撫でてて――
「「はあ⁉」」
兄弟、揃って素っ頓狂な声をあげた。
うおうとびっくりした。
流夜くんは若干蒼ざめて、斎月は目を丸くしている。
「そんなことするわけないだろ、気味が悪い」
「そうですよ! 流夜さんに頭撫でられたことなんてありませんよ! 少し落ち着けって押さえつけられることは毎度ですけど!」
「………あれ?」
押さえつけ? もしかしてさっき見たのって……
「じゃ、じゃあさっき駐車場でも? それ?」
私が視線を向ける先を困らせると、流夜くんは意味がわかったらしく軽く息を吐いた。
「この単細胞が暴れるのは毎度だから、さっきって言うのもそれだな。駐車場でもめて龍さんにシメられたから」
「………」
あれえ? やきもち、なんか違ってた。しかも押さえつけって……。