朧咲夜4-朧なはなの咲いた夜-【完】


――追いついて追い越してやるから、その前に勝手に潰れんじゃねえぞ。
 

そんなことを言ったら、あいつは軽く笑ってかわすのだろう。


『じゃあ潰してみろよ』


「……くそ性格悪ぃよなあ」
 

あの野郎。
 

咲桜もなんであんなんに惚れたかね。
 

俺の中で、笑満ちゃんの友達という存在は重い。
 

……それを目指して追っている、自分も大概か。

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