それでもあなたが好き
「あ、そうそう!今日ね、この後さおりも来るって!バイトが終わり次第来れるみたいだよ!」

「そうなんだ!んじゃ、さおりが来たらご飯食べるか!それまでは、そこに座るか~」

それから、最近仕事はどうとかあの上司が…とかそんな社会人ならではの話をしながら、さおりが来るのを待っていた。

「あ、てかさキャリーあれで良かった?車の部分、ちょっと言うこと聞かないけど大丈夫?扱いづらいかもだけど」

「全然大丈夫(笑)むしろ、貸してくれるだけで助かるし!買うってなると高くてさ~」

キャリーを他のお店で見てきたとき、安くても一万くらいして給料が少ない私にとっては安易に手を出せない値段だったんだよね。

そんなことを考えていたら、後に私が今の彼と付き合うことになった恋のキューピットになるさおりがきた。
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