僕達は透明ーー
「帰ろうか、そら」



えっーーー?


「もう帰るの?まだ、来たばかりだよ」


ゆうが、病院を見つめた。



「うん、もういいよ。


そらと来れたからいいんだよ。」

ゆうーーー?



あたしは、いつも透明になりたかった。



誰の目にも映らない世界から、抜け出して……


一人でいる空間に旅立ちたかった。


ゆうの背中が、寂しそうで私は君の背中に手を合わせた。






 
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