誘惑前夜~極あま弁護士の溺愛ルームシェア~

「そうだね」

 閑はクスッと笑って、それからふうっと息を吐いた。

「なんか俺、必死だったよね。かっこ悪いな」

 それを聞いて、小春は驚いた。

「そんな……かっこ悪いところなんか、なにもなかったですよ」

 閑の欲望は、まっすぐで、とても強くて、最初は驚いたけれど、小春が本気で嫌がるような場面は一度もなかった。

「ほんとに?」
「はい……むしろ私の方が、なにかおかしなことを口走ったり、やったりしていないか、気になるくらいで……」

 閑はそれなりに経験があるだろうが、自分は閑ひとりなのだ。
 優しい閑のことなので、黙っているのではないかと不安になってしまう。

「ああ……」

 すると閑が、意味深にあいづちをうった。

「えっ……やっぱりなにか……?」

 胸の奥が、ひやりとする。

「いや、俺のことが本当に好きなんだなぁって」

 閑は嬉しそうに、言葉を続ける。

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