誘惑前夜~極あま弁護士の溺愛ルームシェア~
閑が部屋の明かりを消して、長い夜が終わった。
ぼんやりとしている小春を、閑は後ろから抱き、そのままあごを小春の頭頂部に乗せるようにして体を寄せる。身長差があるので、こういう体勢になると、小春は閑の腕の中にすっぽりとおさまってしまう。
「大丈夫? 疲れてない?」
「……ん……大丈夫です……」
実際のところ、すごく疲れているのだが、疲れましたとわざわざ口にすることもない。それにこの怠さは、嫌なものではない。
なにより、背中にぴったりとくっついた閑の体温が嬉しかった。
今、何時だろう?
ぼうっとする頭で、ベッドに横たわったまま、窓際の時計を見上げる。
(……四時……えっ、四時……?)
冬だからカーテンの隙間から少しだけ覗く空は真っ暗だが、もう二時間もすれば朝になることに、小春は驚いた。
「閑さん……」
「ん?」
「四時です……びっくりしました……」