明治蜜恋ロマン~御曹司は初心な新妻を溺愛する~
でも、これほど重い気持ちをぶつけたら、社会的身分のために私と結婚した彼がするりと逃げていってしまいそうで怖い。
行基さんはすこぶる優しいものの、相手が私に限ったことではない。
この想いは胸にしまっておかなければ。
食事が済んだあと、舞の先生が来てくれた。
すると、仕事の書類に目を通していた行基さんが、家ではできることが限られていて手持ち無沙汰だと、練習を見学したいと言いだした。
「でも、まだなにもできません」
「物事はなんでも最初の一歩があるんだよ。それを俺が見届けてやる。そのうち、とんでもなく上達した舞を披露してくれるだろうしな」
これは荷が重い。
だけど、自分からやりたいと言ったのだから、練習は必死に積むつもりだ。
「わかり、ました。ですが笑わないでくださいね」
渋々見学を受け入れると、彼はすこぶる上機嫌でうなずいている。
「それでは先日の続きです。指の先まで気を配ってください。姿勢を正して」
先生はなかなか厳しい。
けれども、記憶にない母と近づける気がしてうれしかった。
行基さんはすこぶる優しいものの、相手が私に限ったことではない。
この想いは胸にしまっておかなければ。
食事が済んだあと、舞の先生が来てくれた。
すると、仕事の書類に目を通していた行基さんが、家ではできることが限られていて手持ち無沙汰だと、練習を見学したいと言いだした。
「でも、まだなにもできません」
「物事はなんでも最初の一歩があるんだよ。それを俺が見届けてやる。そのうち、とんでもなく上達した舞を披露してくれるだろうしな」
これは荷が重い。
だけど、自分からやりたいと言ったのだから、練習は必死に積むつもりだ。
「わかり、ました。ですが笑わないでくださいね」
渋々見学を受け入れると、彼はすこぶる上機嫌でうなずいている。
「それでは先日の続きです。指の先まで気を配ってください。姿勢を正して」
先生はなかなか厳しい。
けれども、記憶にない母と近づける気がしてうれしかった。