明治蜜恋ロマン~御曹司は初心な新妻を溺愛する~
彼の優しい言葉のおかげで、体をゆだねる決心ができた。

それからすぐに布団に行くのかと思いきや、明かりを落とした彼は食事を食べたときのように膝の上に私を乗せ、うしろから浴衣の首元をグイッと開いてくる。

そしてあらわになった肩に、熱い唇を押し付けた。


「ん……」


それだけで甘い吐息が漏れてしまい、恥ずかしくて口を押さえたけれど、その手を彼に剥がされてしまった。


「男は好きな女の声が聞きたいんだよ」
「でも、恥ずかしくて……無理です」
「それなら、我慢できなくさせてやる」


とんでもない発言をした彼は、私の耳朶を唇で食み、はだけた胸元から手を差し入れてくる。

そして、胸を優しく包み込み、感触を確かめるかのようにやわやわと揉みしだく。


「あ……」


小さな声が漏れてしまったが、彼は気にする様子もない。


「羞恥心を捨てて己の本能に従えば、より深い快楽を得られるぞ」


それは声をこらえるなと言っているの?
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