キラキラと光り輝く、優しい笑顔に包まれて
「そうだね……。そうだよね!何しんみりしちゃってるんだろう」


差し出されたポッキーを一本取りかじる。
私に続きツバキとカエデも取り、中は空っぽ。


クラスが変わっても、一緒にいられる時間が短くなっても変わらない。サクラの言う通りだ。


限定品だって来年が来れば、また同じように限定品として売り出される。無くなったって存在自体が消えるわけじゃない。


サクラの髪をくしゃくしゃと撫でると、ツバキとカエデもぐしゃぐしゃになるまで撫で回す。


「やめてー」


フワフワの髪がボサッと色んな方向に向けてハネて、手櫛で直しながらサクラは膨れていた。


直された頃にまた三人でぐしゃぐしゃにすると『もー‼怒るよ』と眉間のシワを深くし口を尖らせる。


私を含め、カエデもツバキもバカらしい事で凹んでたのをあっさりサクラが立ち直らせてくれたから、サクラに対する愛情表現(捻れまくってはいるけど)。


あーもー‼
ホント、サクラは最高だわ。
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