キラキラと光り輝く、優しい笑顔に包まれて
サクラの命日から一年が過ぎ、葉が色付き、そして色を失くし、雪がちらついていた。

今年のクリスマスもイルミネーションの輝く中、陽亮が隣を歩く。



「もうすぐ成人式だな。終わったら予定とかある?連れと飲みに行くけどアズも来ない?」


陽亮が羽織るダウンジャケットのポケットに私の手をとり中に入れ握られると、苦手な寒さも悪くないと思える。


「んー、まだ何も予定ないから考えておくね」


白い息を吐きながら言葉を濁す。

陽亮と一緒に過ごせるのは嬉しいし楽しみ。でも心のどこかで期待してる誘いがある。

思いきって自分から誘ってみようか?

それにその日は――……




チャンチャチャチャンチャン
チャンチャン


「もー‼またスマホの音勝手に変えてー!変えるならもっとマシなやつにしてよっ」


繋がれた反対の手で軽く陽亮の肩を叩くと、すっと避けられ空振りをした。

空を切って宙ぶらりんな手を二度目に行こうか迷い、鳴った電話が気になる気持ちに負けバッグから取り出した。
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