キラキラと光り輝く、優しい笑顔に包まれて
『んっとに陽亮はー』と行き交う人が振り返るくらい、マヌケな着うたにしてあったのに対して怒りながらディスプレイを見た。

そんな私の横で悪戯な顔して笑う陽亮は憎めなくて、結局は許してしまう。



サクラが亡くなってからの毎日は苦痛で、突如闇に落とされてしまったかのようになっていた。

そこから抜け出そうともがいていた私をずっと支えてくれたのは陽亮だった。


毎日、毎日。
学校がなくて会わない日だって色々な場所に連れ出し、寂しさを感じていられないくらい忙しくしてくれてた。


カエデとツバキともお互い支え合ってはいたけど、どこか傷を舐めあっていて癒すつもりが広げていたこともあった。

だから陽亮の‥‥太陽のような明るさに救われたんだ。


わざとらしくなく、そこはかとなくさりげない優しさが、チクチク痛むキズに染み渡り緩和させてくれる。


言葉には恥ずかしくて出さないけど、陽亮がいてくれて、陽亮で良かったと何度も思った。

今も優しく微笑む陽亮の横で未読の文字が映る受信ボックスを開き、顔が綻んだ。
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