“幸せ”だって無くして気がついた 馬鹿な僕だから
真田さんは空き地の土加減を確認するかのように、中腰になって地面に手を置いた。
「犯行当日の天気は?」
「天気ですか?・・え~っと確か晴れだったと思います。」
「雨だったら靴痕がはっきり残ったのにな。」
「そうですね・・。犯人の痕跡は全く残っていませんでした。」
「ちょっと散歩するか。」
「え・・・。」
真田さんは有無を言わさず空き地から出ようとする。
俺も黙ってそれに従った。