“幸せ”だって無くして気がついた 馬鹿な僕だから


「・・・・・・ホントにそうか?」


「何がですか?」


「・・・・・・・・。」


「・・・・・・何がだよ・・。
何がだよ!?」


「取り調べを続けてきて分かったことがある。

君はただの女の子だよ。
・・あ、すまん。男の子だよ。」


「なんだと・・?」


「今まで多くの犯罪者をこの目で見てきた。
だから分かる。

君はサイコパスでもなんでもない。
ただの普通の子だよ。」




「・・・・違う・・・・。」


「・・・・・・。」


「違う!!!!!」


「人を殺す事だけを考えて生きてきただと?

本当にそうだったら、
君はそんな顔をしてない。

本当にそうだったら、
君が殺すターゲットは違ったはずだ。


本当に君の人生は“殺人”が全てだったのか?

取り調べが進まないからもうこれで終わりにするけど、逃げずに自問自答してみろ。

“ホントにそうだったのか?”」




「・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・。」

























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