言葉はいつも想いに足りない

~仁side~


匠海が部屋へ入るとお姉さんは
そっと出て行った。

匠海は俺の事を一切見ずに
仏壇に飾られた妻の方ばかり見ていた。

仁「匠海はもう小学5年生か。」

匠海「4年生だよ。
でも、後10日で5年生になる。」

仁「そうか。」

しばらくの沈黙の後、匠海は言った。
< 235 / 270 >

この作品をシェア

pagetop