言葉はいつも想いに足りない

匠海「お母さんが最期に言ってたよ。
お父さんを許してあげてって。」

仁「え?」

匠海「お母さんはずっと僕に
言ってたよ。あなたの
お父さんは1人しかいないって。」

仁「そうか。」

匠海「うん。」

匠海は随分と大人だった。

仕方のない事なのかもしれない。
守ってくれる人がこの世の中に
たった1人しかいなかったのだから。
妻しか味方がいなかったのだから。
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