色んな方法でダイエットしてもダメだった人へ
3章 寝ているだけで痩せれる。ウエイトトレーニングの紹介
 では、さっそくウエイトトレーニングをやっていきましょう。
 2章でも言いましたが、ウエイトトレーニングは理論が少し難しいです。
 1つ1つ確実に理解していってください。
 まず、ウエイトトレーニングのメカニズムについて説明したいと思います。

 みなさんも一度は筋トレをしたことがあると思います。
 学校の部活動で、あるいはダイエットのためにやったことがあるという人も多いかと思います。
 有名なので言うと、スクワットがあるでしょうか。
 スクワットは膝の屈伸運動です。この運動では、大腿部、臀部の筋肉を繰り返し動かすことになります。
 これによって、あなたの下半身の筋肉は徐々に破壊されていきます。
 人間の体には「筋繊維」と呼ばれるものが無数に走っています。
 筋肉というのはこの筋繊維を束ねたものだと思ってください。筋肉というのは細い繊維が束なっているのです。
 筋トレをすると、それらの筋繊維のいくつが切れていきます。
 筋トレをしていると、動かしている筋肉が疲れてきます。みなさんもその感じを経験されたことがあるでしょう。
 スクワットを10回、20回と繰り返していくと、膝が疲れてきて30回もすると、もうスクワットを継続することができなくなります。
 なぜ、このようなことが起こるのかというと、
 筋トレをすると筋繊維が破壊されていきます。すると、あなたの脳は次のように感じます。
「筋肉が壊されていく。ただちに何とか破壊を阻止しなければならない」
 脳は筋肉を守るために、乳酸というものを分泌します。
「筋肉が壊れそうだから、筋肉をこれ以上使うのはやめてくれ」
 脳はそういう理由のもと乳酸を分泌します。
 この乳酸が蓄積すると、人は疲れを感じるのです。
 ですから、筋トレというのは極端に言うと、「筋肉を壊すこと」です。
 筋トレをすると筋肉が鍛えられると言いますが、厳密にはそれは誤りです。
 筋肉というのは、筋トレをすることで壊されてしまうのです。
 では、どうしてそんなことをするのか?
 脳は次のように考えます。
「まあ、筋肉が壊れてしまったのならしょうがない。今後、このようなことがないようにより強い筋肉に作り替えよう」
 脳というのは賢いですね。筋トレで筋肉が壊されると、それをより強い筋肉に修復しようとするのです。
 これがいわゆる筋肉が鍛えられるということです。
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