Black Cherry ~にゃんこな彼女は一筋縄では捕まらない~

そして、向かったのは中華街。
街歩きをしながら中華まんを買って貰って頬張って歩く。
お行儀は良くないが、この時期まだ少し寒さも残るからこの食べ歩きは暖かくもなるし丁度いい。

デザートにちゃっかりゴマ団子も買って貰った私は、ご機嫌で頬張りながらあちこち見て回る。

気分が上がったのでサクサク歩く私に付いて歩く専務。
振り向いて見た顔は、何だか私に振り回されてる割に楽しそう?
ニコニコと見つめられている…。

「買い食いで食べながら歩くって言うのも良いもんだな。菜々子が凄いイキイキしてて、見てるのが楽しい」

などと言う専務は、やはり色気ダダ漏れのままで少々距離を置きたい…。
しかし、そこは強引なところが出てきた?

「ほら、次は何が気になるんだ?」

そう言いながら私の手を引いて歩き出す。

「手!」

「だって、菜々子はあちこちフラフラして迷子になりそうだからね」

クスクス言われて仕方ないと、ぶすっとした顔すると

「ふくれて拗ねても可愛い!」

これだから、女慣れしたイケメンは!!

そう思いながらも繋がれた手を引き剥がすことはせず、私は片手を専務に、もう片手を中華まんでもぐもぐしながら、街歩きをした。

雑貨屋さんやら、元町の方では色んなショップを覗き見る。
街の雰囲気から元町はオシャレなお店が多い。
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