ネェ、オレヲアイシテ? Ⅱ~Buddy or Family~





床に散らばったご飯が跡形もなく消えるまで、何度も何度も顔を押し付けられた。







「ゲホッ、ゲホッ、ゲホゲホッ!!!!」




俺は、父さんがいなくなった部屋で、近くにあったゴミ箱を辛うじて掴み、何もかもを吐いた。







「うっ、うっ……」





思わず涙がこぼれてきた。







なぁ母さん……今どこにいんだよ。





会いてぇよ。




助けてくれよ、なぁ……。





母さんは俺を見捨てんのか?





なんで一緒に逃げようって言ってくれなかったんだよ……。






俺はその日、父さんが




大嫌いになったのと同時に、




誰かを信用するのをやめた。








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