もっと、めちゃくちゃにして。←ベリーズカフェ限定公開



自分でも驚くぐらい、傷痕は薄くなっていた。


あの頃はまだ、痛々しく生々しい傷痕が酷く残っていたから…



『薄くなってる…』


「今年離婚して、お母さんに家を追い出されたんだよね…
だから、虐待はもうないの」


『追い出されたって…じゃぁ今は』



そこまで龍也くんが言うと、テーブルにカフェオレとメロンフロートが届けられた。


「ごゆっくりどうぞ」と言う定員さんの声に、すっと出していた手を引っ込めた。



「この前、隣にいた男の人いたでしょ?
今、その人の家で一緒に住んでる…」


『…彼か』


「うん。
たくさん…支えてもらってる」



カフェオレを手にして、一口飲んで龍也くんは優しく笑った。





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