絶対命令アプリ
☆☆☆

休憩時間、あたしはいつも通り英単語の単語帳を開いていた。


随分覚えてきたから、新しい単語帳を作らないといけないかもしれない。


そう思っていた時、教室内に笑い声が聞こえて来た。


それはカリンの笑い声で、反射的に嫌な予感がしていた。


嫌ならそちらを見なければいい。


そう思うのに、振り向いてしまった。


カリンが美奈を四つん這いにさせ、その背中に自分の両足を乗せているのが見えた。


一瞬にして胸やけを感じて視線を逸らせた。


「いい足置きができて最高」


カリンは笑い声と共にそう言った。
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