あの夏、君に恋してる


次の委員会の日が来た。

あの日からあの子の事を不意に思い出しては、不思議だけどあったかくて心地良い気分になっていた。

顔に出ていたようで、陽向は俺が恋をしたと大騒ぎしていたな。全くやかましい。


「あ。夏空先輩…今日は宜しくお願いします」


今日も顔が真っ赤だ、可愛いな。


「叶瑚ちゃんは照れ屋さんなのかな?先輩だからって緊張しなくて良いんだよ。」


いつもこんな優しくないくせに。
優しくしてる自分に自分が1番びっくりしていた。
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