"鬼"上司と仮想現実の恋
私は、さっとシャワーを浴びると、バスローブを羽織って、部屋に戻った。

「先に使わせていただいて、ありがとう
ございました。
部長もどうぞ。」

固くなってる私を見て、部長は、
くすっ
と笑うと、

「緊張しなくていいから、リラックスして
待ってて。」

と言った。

そんな事、言われても…

私、初めてだし…
何をどうしていいかも分からないし…

ベッドルームで待つ勇気のない私は、仕方なく、リビングでテレビをつけて過ごした。

テレビはついていても、内容は頭に入ってこない。

25まで、男性から逃げ続けた結果がこれだ。

ドキドキ ドキドキ ドキドキ

心臓が壊れそうだ。

どうしよう…

やっぱり、帰ればよかったのかな…

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