"鬼"上司と仮想現実の恋
「どうせ何も覚えてないんだろ?」

「………はい…」

私がうなだれると、

「知りたいか?」

部長は意地悪な笑みを浮かべる。

「あの…
私、部長と何か…?」

私が部長を窺うように聞くと、

「金曜の夜、あけておけ。」

「え?」

「その時、教えてやる。」

「は?
なんで、今、教えてくれないんですか?」

「金曜まで、悶々としながら、自分の行動を
反省してろ。」

反省はしてます…

悶々ともしてます…

今日は火曜日なんですけど…

はぁ………

金曜日までは、長いなぁ…
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