"鬼"上司と仮想現実の恋
「じゃ、とりあえず、明日、主任と桜、
デートね。」

「は?」

主任の目が点になる。

「暁里さん!!」

いつも捌けてる桜も焦ってる。

「ほら、瀬名が変な事言うから、加藤が
困ってるよ。」

主任が気遣うように桜の頭を撫でる。

「あ、いえ。」
と桜が照れたように答える。

あれ? 桜、まんざらでもない感じ?

「じゃあ、選んでいいですよ。
明日、主任と田中君の2人でお出かけ
するのと、主任と桜、田中君と百合ちゃんで
お出かけするの、どっちがいいですか?」

「ぶっ
瀬名ぁ〜
それは、もはや二択じゃなくて、一択だぞ。」
と田中君が睨んでくる。

主任もウンウンと頷く。

「じゃあ、デートがいいって事ですよね?
楽しんで来てくださいね。」
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